カラダと心が健康を維持するために大切なことはご存知ですか?
中国のことわざに
「1度の食事よりも子の刻に睡眠をとるほうが大事だ」
という意味の言葉があります。
この睡眠をとっている間に血が作られ、陰と陽の入れ替わりは夜11時からと言われています。その後午前1時から3時からが血をつくる時間。
陰と陽がうまく入れ替わって初めて血がしっかりとつくられます。
この時間に寝ていない状況が続くと、血がつくれないだけでなく、血の浄化もできないためにあらゆる病気を引き起こす原因になるのです。
血液がつくられる仕組みに一日のリズムが関係しているということが最新の研究結果から解ってきています。
血液の血清中に含まれる鉄分の量も、一日の中で変化するサイクルがあります。
しかもちょっとした変動ではなく、とても大きな変動なのです。
早朝にもっとも多くなり、夜間睡眠中にもっとも少なく、朝と夜の差が十倍以上になることさえあると言われています。
不思議なことに赤血球の数も午前中に多くなり午後に減少します。
なかでも注目されているのが「造血幹細胞」です。
造血幹細胞というのは、血液の中にある赤血球、白血球、血小板、リンパ球などのさまざまな種類の血液細胞のもとになっている細胞で、ふだんは骨髄にあって血液をつくっています。
この細胞までもが太陽の光によって変動することが発表されています。
太陽の光のリズムを自律神経に伝えることによって、造血幹細胞が増えたり血球をつくったり周期的に骨髄から全身へとめぐったりしているという説まであり、これが全身の再生につながっているという可能性が示唆されています。
血液のもととなる細胞が、太陽の光に合わせて全身の若返りにまで関係しているかもしれないのです。
- 眠らないと血がつくれない。増やせない。
- 陰と陽の入れ替わりが血をつくることに影響する。
そのことを経験的に知っていた昔のひとは、血の回復のために睡眠をとても大切にしていました。
まるで現代の最新医学でわかってきた太陽の光が自律神経を動かして造血システムを左右する。その事実をピタリといい当てているようです。
カウンセリングの際にも、就寝時間と起床時間をすべてのひとに確認します。
睡眠時間が短かったり就寝時間が遅かったりするひとほど、血が足りない「血虚」の状態がひどくなっています。
睡眠と血には、非常に深い関係があります。
原因不明の不眠症に悩まされていたのが、実は貧血が原因だったということも少なくありません。
血流が眠りをつくり、逆に眠りが血流をつくるというふうに、互いに影響を与えあいます。
胃腸を元気にして血がつくれるようになったら、次は眠りを見直して血をどんどん増やしていきましょう。
健康なカラダと心を作り出すには、まずは十分な睡眠を取って血を作りだすことが重要ということですね!